賃貸マンションの付加価値を高めるワンランク上の防犯設備!
賃貸マンションオーナーにとって、空室リスクを下げる対策は必須です。マンションの所在地に応じて、ニーズを満たす工夫をすることが空室を満たすポイントとなります。今回は、近年高いニーズを保っている防犯設備について紹介します。ニーズに沿った防犯設備を設けることで、周辺相場より賃料が高くても入居者が集まりやすいというデータもあります。
▼基本の3つの防犯設備 一人暮らし用の部屋であっても浴室とトイレは必ず別がよい、といった間取りに対するニーズが一定数あるのと同様に、防犯設備においても、多くの人が「入居にあたって必須」としているものがあります。その代表格が「TVモニター付きインターフォン」「オートロック」「防犯カメラ」の3つです。特に「TVモニター付きインターフォン」と「オートロック」は、LIFULL HOMESの調査によると7割以上の人が必須と考えています。
セキュリティー設備 | 「必須」と答えた割合 | 「できれば欲しい」こと耐えた割合 | |
1位 | TVモニター付きインターホン | 75.5% | 24.5% |
2位 | オートロック | 73.8% | 26.2% |
3位 | 防犯カメラ | 49.3% | 50.7% |
4位 | 管理人常駐 | 25.4% | 74.6% |
5位 | セキュリティー会社加入済み | 21.8% | 78.2% |
マンションの場合は、エントランスから部屋の前まで誰でも自由に入れる状況だと、悪質な訪問販売や営業、ストーカーなどの被害にあう可能性が高くなります。最低でも「TVモニター付きインターフォン」「オートロック」の2つはマンションにないと、他の同価格帯の賃貸マンションとの競争力は落ちてしまいます。
ホームセキュリティ
必須の防犯設備とまではいかないものの、できれば欲しいと考えている人が多いのがホームセキュリティです。初めての一人暮らしをする人や単身女性、小さな子どものいる家族など、他の属性よりも防犯意識が高い層に大きな満足感を提供できるホームセキュリティは、導入検討をする価値が十分にあります。
ホームセキュリティにはセンサーが異常を検知した際に警備員が駆け付けるもの、非常時に入居者がボタンを押して通報し警備員を呼び出すもの、室内のモノの動きをセンサーで検知し一定時間センサーが作動しなければ駆けつける、高齢者や持病のある人向けの見守りサービスなどがあります。
ホームセキュリティは導入するサービスによって初期費用やランニングコストが異なります。まずはエントランスなどの共用部だけ導入する、工事不要で室内のコンセントに機械をセットするだけの簡易なものを導入するなど、サービスを比較してみることから始めるとよいでしょう。
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