繁忙期に向けた空室対策 ①設備・内装編
いよいよ繁忙期が迫ってきました。近年時期が早まったり、分散化の傾向がありますが、入居を決めるための効果的な空室対策は変わりません。今月より「設備・内装編」「家賃初期費用編」「入居対象者の拡大編」の3回に分けてお届けします。今回は「設備・内装編」です。入居者のニーズを把握し、空室対策につなげましょう。
▼入居者ニーズへの対応
賃料が安くても、多くの入居者が許容できないものがあります。その代表格が「和式トイレ」「バランス釜」「外洗濯機置き場」「和室」です。これらは家賃に関係なく敬遠され、費用をかけてでも改善すべきポイントなります。
また、費用対効果の高い設備としては、「エアコン」「宅配ボックス」「防犯カメラ」「TVモニター付きインターフォン」「温水洗浄便座」などが挙げられます。
さらにエントランスの集合ポストを更新することも、大きく印象が変わるのでおすすめです。その場合は、インターネット通販で使用されることが多いメール便が入るサイズが望ましいでしょう。
▼老朽化した設備の点検
設備として室内にあるエアコンやそのリモコンが黄ばんでいたり、明らかに型が古かったりすると、設置していることでかえって悪い印象を与えてしまいます。

同様にトイレの便座蓋やペーパーカバー、換気口なども見落としがちな場所です。ネット上の写真で見られることを考え、動作の確認だけでなく、見栄えも意識し、適切なタイミングで交換するようにしましょう。
また、入居者がいないことから、電気の契約を一時的に停めるケースがありますが、夕方や夜間の内見に備えて照明がつくようにしておくことをおすすめします。特に繁忙期は日が短い時期なので、照明がつく状態を保つとよいでしょう。
▼清潔感が何より大事
入居者が集まりやすい設備や内装を整えるために、必ずしも全てを新しくしたり、大掛かりなリフォームしたりする必要があるわけではありません。規模の大きなリフォームや設備の入れ換えはコストもかかってしまいますので、まずは換気や清掃をしっかり行い、さらにプチステージングなどを施し、急な内見でも清潔感が感じられる状態にしておくことをおすすめします。空室期間が長い部屋は虫の死骸やホコリがたまったり、水が流れないことでニオイがこもったりしてしまいがちです。特に浴室・キッチン・トイレといった水回りは内見者の印象を左右するので、入念に掃除と換気を行いましょう。

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